選挙とか政治とか、まじめに考えてみる

事実上の選挙戦中ですが、まだ公示されてなかったんですね。

マニフェストを見ても、自民も民主も違いがよくわからない33歳です。
政治家の世襲とか、農家の戸別保障とか、3年後の消費税見直し論とか、突出したところはわかりますよ。でも、この日本と言う国をどうしたいのか、10年後や20年後の日本のビジョンが見えません。目先の景気対策や雇用問題も大事ですが、それ以上に国家のビジョンを見せて欲しいものです。

で、我が富士市が属する静岡5区。斉藤斗志二(自民)と細野豪志(民主)の事実上の一騎打ちだが、然したる論点も大物政治家でもなく、盛り上がりに欠けるのも事実。ちょっと気になったのが一票の格差。静岡県内をザックリと試算したところ、静岡5区は人口が多い方でして少ない方の選挙区と比べて1.5倍程度の格差がありました。国レベルだともっと大きい差が出るんだと思うと「平等」って難しいと思う次第。

しかも市町村合併の弊害で「○○市の一部」とか「△△市(第□区に属さない地域)」などとややこしいことに。いずれにせよ、国会議員は地方から選出されますが、「選挙区」のためではなく「国家」のために働いて欲しいものです。間違っても、「俺が○○を地元に誘致してきた」とか誇らないようにして欲しい。

追伸:
昨日、先輩の紹介で元選挙のプロで、今は会社社長と言う方にお会いして来ました。よく「その家のことはトレイを見れば分かる」と言いますが、この方は玄関先だけで分かるそうです。そういうお話を頂いて、家に帰って玄関を片付けたのは言う間でもありません。

暑くない夏、晴れない夏

東北地方は梅雨明けを発表しないことにしたそうで。

梅雨も明けたのに、暑いには暑いのですが平年よりはずっと涼しく、しかもスキッと晴れませんね。今年の夏は冷夏なのか、例年のこの時期に最高気温が38℃を超えたとか、そういうニュースを聞きません。そして晴れない。ともかく太陽が雲隠れしている。暑い夏があって、寒い冬があって、春と秋があっての四季。ですが今年はともかく「暑い(熱い)夏」と言うのが感じられません。

先日来の西日本の大雨&長雨、静岡の地震(実家はお皿が割れたり、未だ断水中だったりと大変なようです)、台風9号はニアミスで済みましたが上陸しない台風(台風が上陸して大雨を降らせることも日本の夏には必要なことです。ただ、9号に関してはタイミング的にニアミスで大きな被害が出なかったことには感謝します)。

お盆のラッシュを控えた今時分に地震の影響で東名高速が一部区間で通行止め。関係者の父は泊まりで仕事のようです。家の片付けも侭ならないのに大変なことですよね。

昨シーズンのスキーは深刻な雪不足だったし、早すぎる春が来て、空梅雨で冷夏。環境の変化を異常気象とか温暖化ではなくて、何か別の視点でとらえることが必要なのかもしれません。

京都の紅葉はそれはキレイなものです。その年の紅葉の具合に一喜一憂するのが京都。その紅葉も暑い夏があってやがて秋が訪れ、一日の寒暖の差が激しいほど美しくなるそうです。
願わくば、そんな紅葉が今年も見れますように。

東福寺の紅葉
東福寺の紅葉

嵐山の紅葉
嵐山の紅葉
嵯峨野の紅葉
嵯峨野の紅葉

【書評】コンセプトメイキング

コンセプトって何?と言う疑問から考え方までスッキリ。

モノが売れない時代、無いモノが無い時代に新しい何かを生み出す発想をするためのヒントが書かれた本です。現状=既存のニーズと夢=時代のニーズとの差から、次にくるものを考えキーワードにまとめるのがコンセプト。考え方と博報堂時代に培った実例をもとに解説されています。

本書の特徴は、横書きであること、図解を多用していること、見出しや図解が手書き風なことでしょうか。非常に読みやすく印象に残りやすくなっており、また、後から見返す時にも「あの図のページは・・・」と探しやすくなっています。

企画や提案に携わる方には、手の届くところにいつもおいてあると、困ったときや煮詰まった時に役立ちそうです。オリジナルシンキング、オリジナルワーキングと言う姉妹本もありますのでそちらも是非。

出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行日:2007/11/15
著者:高橋 宣行

コンセプトメイキング 変化の時代の発想法
高橋 宣行
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 57306
おすすめ度の平均: 3.5

2 発想の核、企画のへそ を練り上げるための本
4 コンセプトの根本を知る本
5 1番人気!
5 コンサルティング業務でのコンセプト発想のバイブル
3 コンセプトとは「変えること」

English!

英会話教室も4回目、少しは上達したのかしら。

いや、する訳無いんですけどね。ただ意識的に英語に触れること自体が少なかったので、良い切っ掛けになっています。今までは日本語で読めない資料を流し読みするくらいしか英語を使ってなかった。それが英語のテキストを読んだり、一度は挫折した英語学習のPodCastを聞いたりするようになった。

英語リベンジ、結構楽しいです。少人数クラスでメンバーが固定なので、人見知りな私にとってはありがたいです。ここで人生の目標を設定することにしました。40歳までにNYへ行き、メトロポリタン美術館を見る、ストロベリーフィールズとダコタハウスに行く(これは旅行)。60歳くらいでセミリタイアして、ロンドンで暮らす、昼間からバーでビールを飲むチョイワルじじいになる(夏はロンドンで、冬は長野か北海道で暮らす)。

世界一有名な交差点、左手奥の白い壁がアビーロードスタジオ
世界一有名な交差点、左手奥の白い壁がアビーロードスタジオ
アビーロードスタジオの落書き
アビーロードスタジオの落書き

と言うことで、語学力とそして財力をつけなければと思う次第。
ガンンバレじぶん!

【書評】やっぱり変だよ日本の営業

しかし書評って久しぶりな気がするなぁ…。

宋文洲さんのモノの見方って好きです。メルマガも毎週きっちり読んでいます。何がすごいって、異国で起業(ソフトブレーンって会社を立ち上げ)、CRMソフトビジネスを中心に8年で東証1部に上場、でもってあっさりソフトブレーンの社長→会長を辞めちゃうのですから(で、現職のマネージメント・アドバイザーってどんな役職?)。

宋 文洲さんについて from 著者紹介
ソフトブレーン(株)マネージメント・アドバイザー。1963年中国山東省生まれ。85年に北海道大学大学院に国費留学。天安門事件で帰国を断念し、札幌の会社に就職するが、すぐに倒産。学生時代に開発した土木解析ソフトの販売を始め、92年28歳の時にソフトブレーンを創業。98年に営業など非製造部門の効率改善のためのソフト開発とコンサルティング事業を始めた。05年6月東証1部上場。06年8月会長を退任し現職に。

で、「やっぱり変だよ日本の営業」。ちなみに2002年4月(7年前)に単行本として出た本の文庫化ですので、若干の時代背景の変化はありますが、参考になる点は多くあるかと思います。まずは章立てから。

  第1章 やっぱり変だよ、日本の営業マンの姿
  第2章 営業のたくさんの「なぜ」
  第3章 真実に目を向けよう
  第4章 効率的な営業を実現するために
  第5章 常識や習慣にとらわれないために

このうち前半の3章が日本的営業スタイルへの問題提起、4章5章が解決策(主にソフトブレーン製品「eセールスマネージャー」の効用)と言う構成です。

営業とかやったことがあると分かりやすいのですが、CRMとかSFAというツールは営業や顧客管理を「カン」とか「経験上」っと言った暗黙知から「見える化」するためのものです。その暗黙知に頼ったセールスが如何に非効率で精神論的になりがちかが前半で語られます。

現場や管理職が欲しいのは、やる気の宣言でも数字の羅列でもなく、各顧客の現状把握と問題点の整理、その解決策です。いやその通り。(そうしてデキない営業マンは営業会議に戦々恐々し、数字のノルマに押しつぶされて行く訳です。私のように)

では、その解決策が…eセースルマネージャーなわけです。宋さん自身、4章の冒頭で自社製品の紹介をすることを逡巡したそうです。この部分については同製品を使ったことがないので何とも言えません。舶来の某ソフトを・・・というならこちらを使ってみたいものです。

本書は前半3章をきっちり自戒し、如何に効率的に営業するかを考えるためのヒントと考えると7年経っても決して色あせていないと思います。そのくらい日本の営業は非科学的な領域です。それを他者の視点から指摘されただけでも勇気が持てました。

がんばれ、日本のセールスマン!

やっぱり変だよ日本の営業 (日経ビジネス人文庫)
宋 文洲
日本経済新聞出版社
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おすすめ度の平均: 3.0

3 「モノさえ良ければ」ではダメ


ちなみに新刊「社員のモチベーションは上げるな!(幻冬舎 刊)」はこちら

社員のモチベーションは上げるな!
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おすすめ度の平均: 4.5

4 あとがきが良い
5 いい意味で裏切られた!
4 ピリッと辛いがいいとこついてます

地方とクルマ社会と高齢化と

コミュニティバスが富士川越えに東名高速を利用とは考えたものですね。

私が住む富士市は静岡県の地方都市です。クルマ社会ですので、18歳以上と高齢者以外はほぼ免許を持っていると思って間違いないと思います。駅前の商店街はシャッターが降りた店が目立ち、夜のお店ばかり。郊外には大型のショッピングセンターや駐車場付き専門店が近接する地域が繁盛しています。

それでもこれまでは良かったのかも知れません。しかし、高齢化や障害で自分で運転できない方が増えて来たら、郊外型クルマ社会都市は崩壊ですよね。そう言う人のために四六時中運転手が必要になっちゃいますから。公共交通機関と言えばJR東海道線とローカル私鉄(岳南鉄道)、富士急バスくらい。お世辞にも便利とは言えません。

そこで新聞ニュースの話。昨年、富士市は隣町の富士川町と合併し新生・富士市となりました。富士川と言う比較的大きな川で隔てられた両地区をつなぐ今回の実証実験が成果を上げ、旧富士川町地域とのアクセスが少しでも便利になれば、市町村合併の効果も合ったと言うものです。そう遠くない将来訪れる高齢化社会に向け、何かしらの対策になればと期待しています。地方都市の問題は、脱クルマ社会、クルマがなくてもさほど不自由しない町作りにあると思います。

うちのおばあちゃん、80過ぎても現役ドライバーですよ。大きな荷台のある白いツーシーターの軽自動車ですが。

静岡新聞webより
コミュニティバスの東名活用
富士市が年内実証実験富士市は昨秋合併した旧富士川町地区と市街地を結ぶ新たなコミュニティバス路線として、市域を横断する東名高速道路の活用を計画している。合併でともに同市内になった富士川サービスエリア(SA)のスマートインター(IC)と富士ICを使うアイデアで、同一市内の短距離バスで高速道路を利用する例は全国的にもまれという。年内に実証実験を始め、ニーズを見極め本格運行の可否を判断する。

【映画】サマーウォーズ

おばあちゃん大好き、そして偉大。

サマーウォーズ(ってネタじゃん!)
時をかけない少年(ポスター02)
マトリックス+電脳コイル+青春ドラマって感じのアニメ映画。でも嫌いじゃ無い甘さが良かったです。仮想空間OZというセカンドライフ的世界が現実の警察やら軍事のアカウントと繋がっていて、そのOZにウィルス(AI)が侵入して現実世界が大変なことになって行くのを、家族の力=愛と根性で乗り越えるって話です(若干のネタバレありです)。

実は疲れとかクスリの影響とかで最初寝ちゃいました。起きたら夏希先輩の家で婚約者の振りをさせられてるところでした。アニメだし、映画だし、何でもありなんですが、旧家の集まりって何となくわかる(うちは名家でも何でもないけど)。

おばあちゃんの誕生日に家族全員が集まると言うところから話はスタートするのですが、迫力満点のおばあちゃんが大好きです。そんなおばあちゃんも・・・、健二君と最後に話をするときの優しい雰囲気が私的には映画のクライマックスでした。

上田合戦の講釈をする分家のおじさんが新潟からイカ釣り船を持ち込んだり(門を破壊して!)、電気屋の親戚がスパコン持ち込んで空冷に氷を使ったり、自衛隊のミリ波レダーを回線に使ったり、後半の決戦部分はネタ的な様相を見せて行く訳ですが、あとは実際に映画を見て判断してください。

そしてメールやwebサイト、twitter、Dropboxなどネットサービスに依存しきっている今の生活でそれがストップしたらと思うとぞっとします。そう言う意味では意図したかどうかはともかく、「高度情報化社会」への警告でもあるように思えます。

ともあれ、家族って良いな、そんな優しい気持ちになれるはずです。

シネマトゥデイより
天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。

スタッフ
 監督: 細田守
 脚本: 奥寺佐渡子
 キャラクターデザイン: 貞本義行
 作画監督: 青山浩行
 アクション作画監督: 西田達三
 美術監督: 武重洋二
 音楽: 松本晃彦
キャスト(声の出演)
 神木隆之介
 桜庭ななみ
 谷村美月
 仲里依紗
 富司純子
 他

サマーウォーズ@映画生活
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