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イトーヨーカドーの撤退とか 〜地方の抱える問題を考える2〜

イトーヨーカ堂が不採算店約30店の閉鎖を発表しました。
予てからの噂通り、富士駅前のイトーヨーカ堂も対象に入っています。

これで富士駅前から大型ショッピング施設がなくなることが決まりました。もとよりシャッター街となっている駅周辺はいっそう衰退するでしょう。跡地は・・・マンションにでもなるのでしょうか(一番ありえるのはそのまま廃墟化)。クルマ社会の富士市にとっては当面は大した問題ではないかもしません。

ただこの先高齢化社会を迎え、クルマに依存できない生活が来ることが容易に予想できる中、駅前の再開発は急務です。パピーというショッピング施設が営業を停止して1年。駅前の空白地帯化を象徴しています。

公共交通機関(路線バス)ってやつは地域の中心地から放射状に伸びるのが普通です。それは大抵がJRの駅で、そこから周辺の自治体に繋がって行きます。そこが空白地帯だと、誰もバスを使いませんよね。当然路線廃止や便数減少となります。さて、クルマの運転が満足にできない高齢者世帯が増えた時に、バスも走ってないなんて状況が容易に想像できるわけです。

昨日は地方の小売店と大手ネット販売店の競争の話でしたが、食料品・生活用品までネット販売に依存する時代が来るのでしょうか。

小泉改革をざっくり言うと、規制の撤廃=自由競争の促進だったわけです。つまり弱肉強食の世界。イトーヨーカ堂も生き残るために不採算店から撤退するわけですが、その後を行政がどうフォローするかが見物です。と言うわけで、地元自治体はもとより小泉改革を行き過ぎとした政治家、とりわけ政権与党の民主党の振興策を注意深く見守りたいと思います。

追伸:
私、富士市民ですが、もともとは縁もゆかりもない土地です。実家はもっと田舎の牧之原市。地方ほど知恵を絞り、生き残りを模索しないとダメなんですよ。日本の人口の6割は首都圏に住んでいます。まさに8:2の法則に近い。がんばれ日本。

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