日記【「有機美術美術館へようこそ」によせて】

我らがさとうさんの処女作と僕たちの10年に捧ぐ。

まずは出版おめでとうございます。わが家にもamazonより配達されて参りました。本を見て思うのは、実際のさとうさんを知っているからか、なんか、くすぐったいと言うか、へんな恥ずかしさがあります。いや、実物もスバラしい方なのですが、本になるとちょっと違う人のようで・・・。

著作の内容は、業界の有名サイト「K.Sato’s Official Web Site」の名物コーナー、「有機科学美術館」を増補・加筆したもの。有機化学という些かマニアックな世界を、分子の美しさと化学者の人間模様など、あまり科学的でないところをフィーチャーして面白く解説する、素晴らしいものです。そこの中高生諸君、買いたまえ。そして化学の道を志すのだ。まぁ、ともかく、一般人にも面白く、化学をちょっと身近に感じさせるナイスな一冊です。

さて、そんなさとうさんとも十年近いお付き合いです。というのも、さとうさんのサイトが98年のスタートなので。あのころ、みんなこぞって自分のサイトを立ち上げましたが、今でも運営しているのはさとうさんくらいでしょう。継続が力だったかはわかりませんが、10年近く続けているからこそ、書籍化も実現したのでしょう。それだけでも実はすごいことですよ。

そんなさとうさんが、上梓の挨拶に東大のエライ先生とお話するのに、脳をフル回転させて・・・って話。すごく心に響きました。日本のトップの頭脳に触れるということ、2割ほどしか理解できない話、それはすごく知的好奇心を刺激することなんじゃないかと。カミナリに打たれたって感じでしょうか。なにより、東大には美女が多い云々なんて、落とさなくてもいいのに落とさずにはいられないトークが大好きです。

著作の話をロクにしていない、そして、決してオススメトークになっていないのはお許しください。みんなさとうさんが大好きです。その大人げなさと、じつはすごく大人なところに、乾杯!!

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