Facebookのことを考えてみた

発端は、自分も実行委員をやらせてもらっている CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.2 で、Facebookのビジネス利用についてのセッションがあること。最近は1年前のtwitterのように、テレビでもFacebookの名前を聞くようになったし、ソーシャル・ネットワーク(映画)もやってるし、もうちょっと使ってみようかと。

週刊ダイヤモンド 2011年 1/29号を読んだ

特集が「2011年フェイスブックの旅 全世界で6億人がつながるネットワーク」。記事の内容としては、Facebookの概要、メリット、利用法、成功事例など。「週間ダイヤモンド」が一般ビジネス誌であることもあり、内容的には表層的というか、入門的な感じ。情報感度の若干高めなサラリーマン向けに、「Facebookをはじめてみませんか」的な内容といえばわかりやすいかも。

WebSite expert #34 を読んだ

こちらも特集は「Facebookが来る!!」。このあたりだけをとっても、Facebookに注目が集まりつつあることがわかる。WebSite expertはWeb業界向けの雑誌で、どちらかというとWebのディレクターとかプロデューサー、マーケティング向けなイメージ(実制作のスキルがメインではないイメージ)。内容的にも、週刊ダイヤモンドよりも幾分か踏み込んだファンページの活用といった記事。ただ、Web業界向けな雑誌なためか、「Facebookすげー」という記事に終始、日本的にローカライズしたFacebookの活用という実用ステップには踏み込めていない感じ。

ソーシャル・ネットワークを見た

はい、ネタです。「ソーシャル・ネットワーク」は若き日のマーク・ザッカーバーグ(Facebookの創始者でCEO)が、Facebookを立ち上げ、発展していく様を描いた映画です。あくまでフィクション。映画を見てもFacebookのサービス自体にはほとんど触れないので、なんら詳しくはなりません。映画を見るとむしろ、マーク嫌な奴→Facebook嫌いという気がしてきます(←あくまで事実に基づいたフィクション、誤解なきよう)。

いろいろと仕込みをしています

ファンページを作ってみたり(実際に作ってくれたのは別の人ですが)、いくつかのサイトに「いいね!ボタン」やその他ソーシャルメディアと連結する仕組みを導入したり、手を動かしてみています。経過については追って、ブログにエントリーできればと思います。

結局のところ

現状ではなんとも言えないもの事実です。日本ではSNS市場ではmixiが独り勝ち状態ですし、Facebookより大きく先行するSNSがある国では苦戦していることもあるようです。そんなネガティブな話もありますが、今後大きく発展する可能性もありますし、一度のってみることって大事じゃなかと思います。

わたしのようにWeb制作を生業にしているものにとって、HTML5やCSS3やajaxやCMSといった制作スキルは、基礎体力として大事な部分です。しかしながら、製作されたがWebサイトがクライアントにとって価値あるものになるためには、我々の製作スキルをどういう形で発揮するかが問われていると感じています。

製作スキルを発揮する分野が、既存のWebサイト構築の延長にあるのか、電子書籍にあるのか、Facebookにあるのか、それはわかりません。可能性の一つとして、取り組む価値は大いにあると思います。

そんな危機感に共感される方、ぜひ CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.2 にご参加くださいw

CSS Nite LP, Disk 13 に参加しました

2011.1.22に開催された CSS Nite LP, Disk 13 に参加しました。

今回のLP13は、スマートフォン特集(1)として、iPhone/iPad向けWebサイト・Webアプリ・ネイティブアプリの制作が取り上げられした。

以下、各セッションについて感想とか。

2011.1.22に開催された CSS Nite LP, Disk 13 に参加しました。

今回のLP13は、スマートフォン特集(1)として、iPhone/iPad向けWebサイト・Webアプリ・ネイティブアプリの制作が取り上げられした。

谷さんのセッション

今回も8セッション・6時間超の濃密なセミナーでした。主催の鷹野さん、スタッフの方、スピーカーの方々、参加されたみなさんに感謝です。

以下、各セッションについて感想とか。

スマートフォン時代のWeb制作(谷 拓樹さん)

谷さんのセッションは、スマートフォン対応のwebサイト制作について概論的に4つのトピックを取り上げられました。

  • スマートフォンの普及
  • デスクトップとスマートフォンの違い
  • スマートフォン対応の実装4パターンの比較
  • これからのWeb制作(Mobile First)

LP13を通して一番印象に残ったフレーズでもある「Mobile First」。ケータイサイトに特化した方を除けば、これまでPCを中心にしてきたWebサイトが、いよいよ新しいステージに向かいつつあることを感じました。

ライブコーディングで学ぶ、iPhoneサイト制作のキホン(たにぐちまこと さん)

たにぐちさんのセッションは、3分クッキング的ライブコーディング。と言いつつ、ワイヤー的なものの制作やデザイン作成のことから、コーディング(Zenコーディング)のTips、動作検証まで、実に盛りだくさんな内容をデモしていただきました。

内容ももちろんですが、マイクを片手にライブデモを流暢に進められるプレゼンもステキでした。

iPhone/iPadサイト制作でHTML5フォーム活用+α(益子 貴寛さん)

益子さんのセッションでは、HTML5とiOS実装が中心トピック。HTML5の基本、iPhone/iPadで利用できるHTML5の新要素と注意点、iPhone用サイトでのフォーム、デバイス切り替えのこと、GeoLocationAPI etc…、応用範囲の広い技術的なお話でした。

HTML5で追加されたフォーム関連要素の属性のお話は、まだ試せていなかった部分でもあり、参考になりました。iOSではラジオボタン/チェックボックスのラベルが効かないことには、私もハマったことがあます(未解決のまま諦めました)。

「〇〇っぽさが大事」というのも非常に共感しました。

iPhone/iPadサイト制作でハマらないために(高津戸 壮さん)

高津戸さんのセッションでは、iPhone/iPad用サイトでハマりやすいポイントを解説。スクロール周りやアニメーション処理など、デバイス固有のUIやスペックよる注意点が参考になりました。「革新的で魔法のようにトラブル多発」というフレーズが印象的。

高津戸さんのプレゼンは、「高津戸節」とでも言ったらいいのか、氏のキャラクターが全面に出ていて、聞いていて楽しいのが特長です。ちょっとマニアックな話題を、誰にとっても分かりやすく話されるのがスバラシイですね。

iPhone/iPadサイト制作でのCSS設計とデザイン最適化事例(小山田 晃浩さん)

小山田さんのセッションでは、デバイス毎にCSSを切り替える手法が説明されました。具体的にはメディアクエリーによるCSS適用の切り替えについて、ソースを交えて解説。また、CSSだけで対応できることには限界があるなかで、設計やデザインの段階から意識しておくことについても言及されていました。

小山田さんはパンクっぽいというか、一見すると怖そうな感じが印象を受けますが、柔らかい口調で話されます。ソースの解説のような非常にテクニカルな話題を、丁寧に分かりやすく伝えてくださるのが印象的です。

Web制作のノウハウでつくるiPhoneアプリ(外村 和仁さん)

ピクセルグリッドさん3連発のトリは外村さん。ネイティブアプリの制作について話されました。ネイティブアプリと言っても、Webサイト/Webアプリをネイティブアプリ化する手法ですので、あまり敷居が高く感じませんでした。

地方におけるミニマムなiPad用Webアプリ制作事例(多田 吉臣さん)

多田さんからはiPadアプリを開発された経験のお話でした。マーケティングよりのトピックで、LP13の全セッションの中で、個人的には一番良かったセッションです。

iPadアプリをクライアントワークで製作された経験談なのですが、途中まで成功事例と思わせつつ、実はあまりうまくいかなかったと事例だったというダイナミックな展開。何ごとも成功よりも失敗から学ぶことが多いわけで、経験者ならではの反省が参考になりました。

クライアントさんと良好な関係を築いておられるのも印象的でした。

教科書には出てこない!?iPhone のUIトリック表現(比留間 和也さん)

オオトリの比留間さんからはiPhone的なUIについて。凝った独特のUIは、得てして使いにくいものになってしまうという点と、実際にotonaticというWebアプリを製作された過程を解説されました。

後半のotonatic開発の件は、ユーザー像や利用するシチュエーションが想定され、それに合わせてアプリが開発されていく過程が参考になりました。

スピーカーのみなさん

まとめ

2008年にiPhoneが日本で販売開始され、2010年にはiPad発売・Androidケータイの本格展開が始まりました。今はまだ「先進事例」「先行実装」という面もありますが、「ケータイ以上、PC未満」というデバイスが普及しそうな勢いを感じます。この状況にどうコミットしていくかは、Web制作を生業にするものにとっては大きなトピックだと思います。

また、多田さんのセッションが CSS Nite LP, DIsk13 で一番良かったのは、マーケティングよりの話だったからです。とりわけ、効果検証/アフターフォロー的な話はすごく良かったと思います。Web制作において、テクニカルな部分はもちろん大切です。しかし、それ以上に「クライアントのビジネスにどれだけ貢献できるか」を問われていると感じています。

そんなわけで、最近感じている課題とタイムリーなテクニカルなトピックが合わさって、非常に刺激的なセミナーでした。さぁ、今日から新たにがんばろう!って気分です。

TalkNote第1回に参加しました

2011.1.15に静岡市で開催されたTalkNote第1回(表記あってる?)に参加しました。

talknote第1回

TalkNote第1回は、ビジネスパートナーであるDatafarmさんが 立ち上げた、Web系セミナーイベントです。今回のテーマは「a-blog cms × Jimdo × WordPress! 話題のCMSを一気に総復習しましょう!」。3つのCMS×2人=6人のスピーカーが、各CMSについて熱く語りました。そして今年最初のセミナー参加だったわけですが、私もスピーカーのひとり(a-blog cmsのユーザー代表)として参加させていただきました。

a-blog cms 事例紹介

アップルップルの山本さんがa-blog cmsの紹介とデモをされたのを受けて(山本さんのお話についてはこちら)、私からはa-blog cmsを利用したサイトの紹介とユーザー視点の評価についてお話しました。

いくつか補足を。

事例紹介について、a-blog cmsの良さが伝わるようにと、かなり特徴的なサイトを紹介しています。他方でライトな利用(例えば静的ページ+動的なニュース記事)をしている事例も多くあります。手軽に使うこともできますし、柔軟にカスタマイズすることもできますので、ご安心ください。

発表の趣旨がa-blog cmsの紹介ですので、いいことばかりお話ししました。他のCMSを引き合いに出して軽いダメ出しもしましたが、CMSそれぞれに特長があり、得意/不得意があります。実際のところ、「〇〇でなければ要求仕様を満たせない」ということはほとんどないでしょう。ご自分のスタイルにあったCMSをご利用になれば無問題です。ですが、何かのタイミングでほかのCMSが気になったときに、a-blog cmsを覚えていていただけたら幸いです。

イベントを通して

CMSごとにユーザーの個性が出てるなぁ、と感じました。
Jimdo(山本さん&野崎さん)は、真面目で穏やかな感じ。WordPress(豊田さん&福山さん)は、制作全てを楽しんでいる、ちょっとネタ系な感じ。a-blog cms(山本さん&私)はどう見えたのでしょうか。

静岡にTalkNoteというWeb制作系セミナーが誕生し、第1回は大成功だったと思います。すごくいいイベントでした。こういった活動がもっと広がっていくといいですね。

主催の勝又氏、スピーカーの方々、何よりご参加いただいたみなさんに感謝します。
みなさん、今後ともよろしくお願いします。

「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」を見て考えた

マスメディアとかネットのこれからとか、いろいろ考えた。

2010年3月22日放送のNHKスペシャル「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」を見た。番組の趣旨としては、マスメディア(と言うかテレビと新聞)がネットとどう向き合うかを討論する生放送番組。出演者は日本新聞協会会長・内山斉さん、日本民間放送連盟会長・広瀬道貞、NHK副会長・今井義典、ドワンゴ会長・川上量生さん、ITジャーナリスト・佐々木俊尚さん、学習院大学教授・遠藤薫さん、それにキャスターとして藤沢秀敏NHK解説委員長と黒崎めぐみアナウンサー。

番組は示唆に富み、テレビ離れ/新聞離れや広告収入の減少、それに対する国内外の取り組みetc…、テレビ・新聞が直面する問題を広く提起したと思う。

ここから考えたこと。

まずメディアについて考えるときに、メディアを「コンテンツ」と「インフラ」に分ける必要があると思う。私のなかの意味は下記のイメージ。
 コンテンツ TV番組や新聞記事の内容(ニュース・論説etc…)
 インフラ  伝達経路(TV電波、新聞紙、インターネットetc…)
で、テレビ局や新聞社は「コンテンツホルダー」であり「インフラ会社」である、と。さらにそれぞれで問題を抱えている、と。

問題1)TV・新聞のインフラパワー低下

従来はTV放送や新聞購読でしか得られなかった情報(=コンテンツ)がネット経由で手に入る、しかも好きなときにほぼ無料で。その結果「ユーザーがネットに移行=TV視聴・新聞購読者が減る=インフラパワーが低下する=収入が減少する」という問題に直面。しかもネットから収益をあげるビジネスが未整備。そこでインフラとしてネットを活用する動きが始まった、と(番組配信、電子出版etc…)。

これはもう待ったなしに頑張って欲しい。ユーザーが便利になる=満足向上が収益化の前提ですからね。さらに思うことは後述。

問題2)従来メディアのコンテンツ編集は必要か

。TVや新聞には放送時間や紙面サイズという制約の中で伝えスキル。さらに各放送局や新聞社毎のカラーや考え方をコンテンツに盛り込む論説力(そこにバイアスも存在)。このメディアの編集・加工が要らない、と。事実だけをありのままに知りたいという欲求、これはネットで流行している「ダダ漏れ」も原因かと。

これはもう個人の主観/価値観の問題ですが、私としてはがんばって欲しいところ。限られた時間を有効に使うためには必要だと思うのです。さらにこの賛否両論も後述。

問題3)従来メディアの危機意識

ココが最大の問題かと。老害なんていわれますが、放送局や新聞社の上層部に危機意識が足りないかと。彼らの時代は緩やかな衰退のなか逃げ切れる(=無事に引退)世代かもしれないが・・・。インターネットが本格的に利用されるようになってまだ10年経ってないんですよ(ヤフーBBを契機とする)。それでこれだけ世界が変わっているわけですから、ネットで稼ぐビジネススキームの確立は急務。日経新聞の電子版、4,000円とか言ってる場合じゃないですよ。

ネット裏番組「激笑 裏マスメディア~テレビ・新聞の過去~」

さて、NHKの番組放送にあわせてダダ漏れされた企画が「激笑 裏マスメディア~テレビ・新聞の過去~」。ネットの有名人がNHK番組を見ながらツッコミを入れる様を生ネット配信するというもの。参加者は小飼弾さん(会場に自宅を提供!)、ホリエモンさん、津田大介さん、上杉隆さん、切込隊長さん、それに川上量生さんがNHK出演後緊急参戦。これが・・・良くも悪くもネット的でした。

この企画自体がスゴクない?

この企画、2日前にアイデアが出たものが実現、このスピード感がネット的。しかも最大時で約10,000人が見ていたらしい、それが民生用の機材でできてしまうのがスゴイ。ケツダンポトフのそらのさん(ダダ漏れの代名詞!)によるネット番組ですが、彼女まだ87年生まれの22才ですよ。

ダダ漏れ的な、あまりにダダ漏れ的な

ただ・・・番組は・・・グダグダ。NHKの番組を見ながらツッコむはずが、お酒の勢いもあってかただの飲み会状態。これを約10,000人に晒すのはどうなんだろうと。酔っ払うホリエモンさんと必死に放送を成り立たせようとする司会の津田さん。このままでは終われない津田さんの提案でテレビ番組終了後の第2部が急遽決定・・・。

しかし・・・第2部も・・・グダグダ・・・。ちょっと議論っぽくなると酔った出演者の??なツッコミが入って横道に逸れ、津田さんが軌道修正すると??なツッコミで・・・(以下無限ループ)。ホリエモンさんのライブドア時代の酔っぱらい回顧とかかなりキワキワ発言のオンパレード。結局午前2:30まで続いてお開きに(終了未定のまま第2部スタート)。

ネットの現在地

このネット番組、良くも悪くもネットの現在地と感じるわけで。ダダ漏れという文化は確かに面白い。ただこのネット番組の趣旨とは違った。面白かったのはホリエモンさんの過去録で、テレビに対するツッコミでもアンチテーゼでもないのです。

この脱線を含めて面白いというのか、趣旨に沿わない部分を未成熟というか。この辺は津田さんも思うところがあるらしい。何にせよこのカオス状態がネットの今を象徴しているように思うわけで。

またインフラとしての脆弱な現状も露見。USTREAMの無料放送が視聴者8,000人前後で不安定になるらしい。映像などのリッチコンテンツを多くの人に広くあまねく・・・はキツイ。これはサーバーなどのハード面の課題と、スタッフのスキルや番組運営的なソフト面の課題があると思う。そういう意味でも発展途上なわけで、まだまだノウハウの蓄積が必要かと。

いろいろ言ってみても、期待値も高いし無限の可能性も感じるわけで、今後に期待大なわけです。


関連サイト/参考サイト

CSS Nite LP,Disk 8「Google Analyticsを使ったWebアクセスログ解析とサイトへの反映」 に参加してきました

CSS Nite LP, Disk 8「Google Analyticsを使ったWebアクセスログ解析とサイトへの反映」(2010年1月9日開催)に参加して来ました。

ここ数年の課題であるweb解析(アクセス解析)。2005年にGoogle Analyticsが登場し、それまで高嶺の花(ツール導入だけで20万円以上!)であったweb解析が急速に普及しました。しかしツールは安価で使えるようになりましたが、「使いこなせているか」「業務に活かせているか」という部分はまだまだです。

そこで今回のCSS Nite LP, Disk 8「Google Analyticsを使ったWebアクセスログ解析とサイトへの反映」。web解析界の巨匠たちによる非常に内容の濃いセミナーでした。そして宿題がいっぱい出た感じです。

web解析界の巨匠たち(左から大内さん、衣袋さん、石井さん、小杉さん、権さん)
web解析界の巨匠たち(左から大内さん、衣袋さん、石井さん、小杉さん、権さん)

本セミナーのセッションと自分に響いたポイントは以下の通り。

Google Analytics ベーシック

小杉 国太郎さん(グーグル株式会社)

  • Google Analyticsのツールとしての基礎知識に関するセッション(用語やデータの解説や機能紹介、今後の追加機能など)
  • この時点ですでにベーシックではないというか内容てんこ盛り
  • Google Analytics活用のキモ→アドバンスセグメントとカスタムリポートの使いこなし
  • アノテーション(2010.1より順次公開予定) →メモを付加することが可能に
  • モバイルトラッキング(2010.1stQに公開予定) →日本のキャリアにもコミット予定

仮説検証型、かつ4つの対顧客戦略でデータを見る
~Google Analyticsを使った分析のあるべき流れ

  • web分析の考え方を実際に考えながらレクチャー
  • 3つのデータ解析視点
    • トレンド(推移を見る)→ 時系列と文脈で見る
    • ベンチマーク(比較する)→ 期間比較などから検証する
    • セグメント化(分類してみる)→ ブレイクダウンして深掘りする
  • 4つのサイト分析フェーズ
    • 集客(流入)→ 参照元の分析
    • 接客(回遊)→ 直帰率や離脱の分析
    • 制約(コンバージョン)→ シナリオ分析、想定動線
    • 再訪(リテンション)→ リピーター対策、利益最大化

ユーザー行動をセグメント化して、サイト改善
〜ユーザーの行動と気持ちに寄り添うセグメンテーション分析

大内 範行さん(アユダンテ株式会社

  • サイトの向こう側(=ユーザー)の利益を最大化するサイト改善
  • 実在するサイトを例にした実践的web解析例
  • 自分の基準を持つ(必要なのは自サイトの改善)
  • 芯を強くする(=良い部分を伸ばす、担当者の自信up)
  • ユーザーに寄り添う(キーワードごとに異なるユーザーの行動分析)
  • お土産(できる100ワザ Google Analytics SEO & SEM を極めるアクセス解析ノウハウの追加情報)

Web制作会社のための、顧客が逃げないGoogle Analyticsレポーティング ~成果アップのための解析「報告」の実践

石井 研二さん(株式会社HARMONY

  • 石井さんによる怒涛のトーク(漫談)
  • アクセス解析レポーティングのポイント
  • 目的と成果(発注サイド/制作サイドのwin-winな関係)
  • 改善につながる解析の見所:「入り口回数」×「誘導率」
  • エクセルを活用したレポーティング
  • 月々の報告で見せるポイント
    1. 全体像→あっさり
    2. 前月の改善効果
    3. 効果を伸ばすためのポイント
    4. 次に改善するべき改善点
  • リンクはユーザーへの提案、適切なリンクは接客・おもてなし

経営者視点のサイトリニューアル提案
~Google Analyticsを使った経営成果の算出法

  • 淡々と重要なことを語られる方
  • web制作会社の役割変化
    • ネット広告→急伸、制作費→横ばい
    • 広告費は売上を押し上げる投資、制作はコスト
    • web制作単体ではなく、戦略・マーケティングレベルから携わる制作→web制作会社からweb活用支援会社へ
  • 経営者視点のリニューアル提案
    • 成果につながるwebサイトの構築
    • 成果につながるユーザーのモデル化
    • 見積算出の費用を提示・交渉 → 見積もり=市場調査
  • web活用のパートナーとして
    • 変革をもたらすのは我々webプロフェッショナル
    • ほとんどの中小企業にとってwebのパートナーは制作会社
    • webのスペシャリストからweb以外も含めたゼネラリストへ

以下、個人的な感想です。

Google Analyticsは無料でありながら非常に高機能なツールであり、web解析という業務はそれ以上に難しいですね。2009年にもCSS Nite in Ginza, Vol.30Web担当者Forum × CSS Nite「実践ワークショップ」第3回『アクセス解析ワークショップ』、安西さんによる「私的勉強会 解析しないと!」などいくつかのセミナーに参加しました。ただ、なかなか身になっていないのが実情です。

こればかりは知識の吸収もさることながら、実践が大事ですね。一人ではすぐに行き詰まってしまうというか客観的な検証が難しい面もあります。一緒にやれるパートナーが欲しいと思います。WWFジャパンさんの例ではないですが、ワークショップとかやってみてもいいですよね。

最後に今回も密度の高いセミナーを企画・運営してくださったCSS Niteの方々に感謝です。

CSS Nite 4周年記念イベント(Vol.40 reprise)に参加してきました

2009年11月10日に開催された「CSS Nite 4周年記念イベント(Vol.40 reprise)」に参加してきました。今回のお題はHTML5です。

HTML5と言えば数年前から話題には上っていたのですが、いまいち実態の見えないものでした。この夏頃、W3CのXHTML2.0WGが年内で活動中止=HTML5に統合という発表と相まって非常に注目度の高い技術となってきました。

セミナーは3セッションで構成。1stセッションは矢倉さん(ミツエーリンクス)による先日のCSS Nite Ginza vol.40の再演、2ndセッションは山田さん(面白法人カヤック)による実験的HTML5活用術、3rdセッションは小山田さん(メタフェイズ)による実践的HTML5マークアップ講座といった内容です。

1stセッション「HTML5、きちんと。」by 矢倉 眞隆さん
HTML5の経緯からHTML5での変更点など、HTML5の基本を解説。追加されるAPIやタグ、特にsection要素を中心にした実例を紹介。section要素とアウトラインの関係がクローズアップされた気がします。従前のh要素による見出しレベルでのアウトラインは頭の片隅にあってマークアップしますが、その発展形なのでしょうか。

矢倉さんのセッション
矢倉さんのセッション

2ndセッション「HTML5のメリットを活かしたコンテンツアイデア」by 山田 敬美さん
今から使えるHTML5と言った観点で、webサービス「イケメンホイホイ」のFlash部分をHTML5で実現しようという意欲的なプレゼン。しかも対象をiPhoneに絞ることでブラウザの互換性など諸処の問題を一気に乗り越える発想に感服です。

山田さんのセッション
山田さんのセッション

3rdセッション「HTML 5(現段階の WD)のセマンティクスの実装」by 小山田 晃浩さん
こちらはsection要素の使い方を中心に、現時点でのマークアップのポイントを紹介。肝はやはりアウトラインを意識すること。マークアップのスペシャリストらしく、ブログ型のソースを事例にわかりやすく解説していただけました。

小山田さんのセッション
小山田さんのセッション

HTML5が現実的な選択肢となるのは2011〜2年頃じゃないかという登壇者の見解、つまりは仕様が固まり切っていないこととブラウザの実装状況がネックと言うのが現状です。その中で、「使えるところから使って行こう」というポジティブな発想がすばらしいですね。とかく目先のことに追われてしまいがちで、景気のいい話をあまり聞かない世相下で、まだまだ先の技術を実践されている、関心が高い人が多いことが救いに思えます。

懇親会では、益子さん@サイバーガーデン千貫さん@KICKS Webカメラマンの飯田さんとこれからの業界のありかたとか、仕事へのスタンスなど熱く語っていました。好きだけではやっていけないし、フリーランスor経営者という責任ある立場の中、仕事で収益をあげながら生活を確保していくことなんかについて、勉強させていただきました。

最後に。CSS Nite 4周年おめでとうございます。この間、雑誌「web designing」が創刊100号を迎え、web業界らしきものができて8年くらいかぁとか思っていたのですが、その約半分をセミナー等で支えて来られたことに感謝です。

WordCamp Kyoto 2009に参加して思ったこと

今更感がおおいにありますが、WordCamp Kyoto 2009に参加した感想をちょっと。

2009年10月17日に行われたWordCamp Kyoto 2009(コミュニティデイ)に参加しました。仕事的にはMTは外せない!と言いつつ、投稿や管理のしやすさから自信のブログ(これです)はWordPressを利用している隠れWP派な私です。いや別に隠れてないけど、MTもいいけどWPもいいよってくらいで。

セッションの詳細については、公式サイトを見て頂くとセミナーの登壇者の方からスライド資料等が公開されていますのでそちらをご参照下さい。

公式サイト:http://kyoto.wordcamp.org/

感じたことはOSSならではの熱気というかパワーです。ベースであるWPを更に便利に使うためにプラグインを自作し公開する。その自信というか熱意というかに圧倒されました。私はWP本体にしろKtai Styleにしろ、利用させて頂く一方で、フィードバックするわけでもなく、漫然と利用させて頂いていることを強く意識させられました。

また、め組さんがWP用のテーマ販売というビジネスをされておられます。OSSの周辺ビジネスという意味で非常に示唆に富んだプレゼンだったと思います。「すべての道はテーマに通ず」ですね。ライセンス的な問題もあるのでどこまでコマースとして可能なのかよくわかりませんが、「サイト制作請負時のCMS候補」と言うだけではないビジネス的な活用が見込めるのではないかと思っています。

日本では今回で3回目(過去2回は東京)だそうですが、確実にWPのユーザー層がパワーアップしているとのこと、恩恵に預かるだけではなく何か貢献していけるようにちょっと考え中です。

ちなみに2009年中にver.2.9の公開、来年前半にver3に進化予定とのこと。こちらも楽しみです。

第25回WebSig会議「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」に参加してきました。

社会に対してweb屋ができることって何だろう。

10/31に行われた第25回WebSig会議「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」に参加してきました。企業活動とNPO/NGOとの活動の垣根が低くなっていく中(ホント?)、我々web屋にできる社会貢献って何だろうと考えてきました。

モデレータ・中野さんのお話
モデレータ・中野さんのお話

第一部はNPO法人の方々からのプレゼン。

サービスグラント・岡本さんのプレゼン。ボランティアとしてNPOの活動をwebサイトの整備という形で支援することと、その方法論をご説明いただきました。チーム作業でキックオフからリリースまで約6ヶ月。「本業に支障の出ない範囲」で「こだわりすぎない(運営はNPOが行うため)」こと、「オトナのための社会見学(NPOを応援すると同時に内部も学ぶ機会に)」という心得なんかをご説明頂きました。

サービスグラント・岡本さんのプレゼン
サービスグラント・岡本さんのプレゼン

4good・塚田さんのプレゼンでは、ご自身の経歴と4goodの今後(オープン化やコミュニケーション中心という方向性、収益化など)についてご説明いただきました。また、第2の創業期として陣容の再編についてもチラッとお話が。社会起業家的な活動って聞こえは良いのですけど、収益性とか難しいですよね。

ネットスクエアード東京・市川さんからは世界的に盛り上がりを見せている活動についてのプレゼン。
文化的背景とかもろもろありますが、日本の偏った(?)盛り上がり方なんてことも懇親会では話が出ました。寄付とかボランティアとか一般化しているとは言い難い一方で、赤い羽根共同募金なんかはかなりの寄付を集められる現実があったり。

で、休憩を挟んで第2部。恒例になった感のあるワールドカフェ形式でのディスカッション。
私の回ったテーブルでは主に格差問題、とりわけ東京と東京以外という地域格差やデジタルデバイド、世代間デバイドについてのディスカッションが盛り上がりました。

懇親会は近くの居酒屋で。名刺交換をしつつ会議の場では聞きにくいようなこと(お金のこととか)を聞いてしまうのは私の悪い癖です。

懇親会
懇親会

結局のところ「コレだ!」っていう答えのある問題ではないし、何かしらの方向性が出た訳ではないのです。それでも多くの方の様々な問題意識を聞き、それに対してweb屋として何ができるのか考え続けることに意味があるんじゃないかと思います。

差し当たってはサービスグラントに登録してみようかなぁなんて思ったり思わなかったり。あとは地元である富士市のデータファームさんが運営している「富士ライブ」に協力するとか。できるところから始めて行きましょうか。

自分メモ:第25回WebSig会議「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」(PDF:147KB)

第25回WebSig会議「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」に参加します。

もう今週末に迫ってきましたが、第25回WebSig会議「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」に参加してきます。

何でしょう、今回のこのテーマ。通常ですとwebに関するスキルとか仕事のフレームワーク的な内容を扱うweb系セミナーが「エコだけじゃない!『ネットを使って社会をよくする』新潮流とWeb屋の関係」ですと!

大抵の企業がホームページを持ち、個人がブログやらtwitterやらで発言する中で、web屋さんである自分たちが、社会に対して何ができるのか。「webってもっと何かできるよね」というwebに対する個人的な期待感と、そう言う何かに参加したものをレギュラーの業務にフィードバックさせることによる差別化で競争過多の時代を勝ち残らなければと言う危機感。そういうこと漠然と考えています。

ということで、今週末の土曜日、是非会場でお会いしましょう。

WordCamp KyotoとDotFes Kyoto 2009に参加してきます

10/17(土)は「WordCamp Kyoto」に、10/18(日)は「DotFes Kyoto 2009」に参加してきます。

京都といえば大学時代を過ごした思い出の町、一時実家に帰っていたこともありましたが、3年半ほど働いていたこともあります。学生時代は良いことも悪いことも、もう遠い昔の良い思い出です。就職してお世話になった会社ではDTPのこと、カメラのこと、印刷のこと、企画営業のことなど、いろいろと勉強させて頂きました(おかげさまで、月休2日とか1週間会社に缶詰とか鍛えられました)。

WordCamp Kyoto
WordCamp Kyoto
こちらはWordPressのイベントです。「Ktai Style」プラグイン作者の池田さんやめ組さんのテーマ販売(テンプレート)の話なんかに期待しています。藤本壱さんもライトニングトークで登壇されるようです。
MTとよく比較されるWPですが、昨年あたりからMT→WPという乗り換えの流れもボチボチあるようで実は熱いんです。とくに管理画面はMT4より非常に直感的で好感が持てます。PHPで書かれているので、自分でも多少読めるのもポイント(このブログもWPです、もろデフォルトのままですが)。MT5のリリースで盛り上がるMT陣営に対して、WPが今後どういうスタンスで行くのか楽しみです。

dotFes 2009 KYOTO
DotFes Kyoto 2009は、webを中止としたクリエイティブ全般のお祭り的なイメージです。SOY CMS株式会社日本情報化農業研究所さんやa-blog CMSのアップルップルさんも登壇されますし、デジタルステージ平野さんやペパポの入家さんも登壇されます。真面目な勉強というよりお祭りって感じで楽しみたいです、はい。

ほかにもみよしでラーメン食べたいし、鴨川ぶらぶらしたいしとか願望だらけの弾丸ツアーです。

と言うことで、妻と行くほったらかし京都の旅に無事に出られるよう、もうちょっと仕事進めます。